畑は大変だと言われるけれど、具体的に何が大変なの?
暑い、寒い、重い、お金と時間の問題など、大変だと感じたことをまとめたよ!
畑に興味はあるけれど、何となく大変そうだからやめておこうと、諦めてしまうのはもったいないです!
この記事では、初心者の私が、実際に1年間市民農園の10㎡(約5畳の広さ)の小さな畑を借り、畑で野菜づくりをして大変だと感じた理由8つとその対策をまとめました。
【結論】
初心者が畑で野菜づくりをして大変だったこと8つは、「暑い、寒い、重い、時間の拘束、お金がかかる、人間関係、知らないことが多い、収穫できないこともある」です。
①畑の大変なところ「暑い」
私は2023年の春から市民農園を借りています。
2023年は猛暑日が続き35度を超える日が多くありました。
市民農園は開園時間が決まっているため、日が陰っている時間に行こうと思っても夏場は特に限界があります。
ただし、夏場は野菜がぐんぐん生長する時期で一番忙しいので、作業時間は必然的に長くなります。
また、夏野菜のキュウリやオクラは特に、1日収穫が遅れるだけで、かなり大きなサイズに生長しすぎてしまい、こまめな収穫が必要な時期でもあります。
大きく成長しすぎた野菜は、筋っぽかったり、硬くなったりしておいしく食べることができません。
また、夏場は雑草がすぐ伸びるため、草むしりもこまめにしなければならず、暑い中の作業を大変だと感じることもありました。
畑での暑さ対策
- こまめに休憩する。
- 水分をこまめに摂取する。
- 塩分タブレットなども摂取する。
- 長時間の作業は避ける。
- 通気性のよい服装を心がける。
- 帽子などで暑さ対策を行う。
夏場の畑では、塩分タブレットを持参し、適宜休憩をはさんで、こまめな水分補給をしながら行いました。
私は、自然が好きで、野菜づくりも楽しくてしょうがなかったので、嫌になるほど大変だとは思いませんでしたが、夫は30分ほどの畑仕事で体調が悪くなってしまったこともありました。
特に、夏場の畑仕事は、暑さで体力も奪われ、脱水のリスクもあるので注意しながら行いましょう。
また、通気性のよい服装や、帽子などでも暑さ対策をしましょう。
②畑の大変なところ「寒い」
冬場の畑は寒いです。
収穫だけであれば、モコモコのダウンジャケットを着ていても動きにくさは感じませんが、ある程度の作業(苗の植え付けなど)を行うときは、モコモコの服を着ると動きにくいので、やや薄着になります。
この格好で、苗の植え付けなどの動きが少ない作業をするときは、少し寒さを感じることもあります。
ですが、凍えるほどの寒さの真冬では、基本的に種まきや苗の植え付けはありません。
畑はお休みの期間に入るので、基本は収穫や軽い草むしり程度しか行いません。雑草が生えるスピードも遅くなるので、農園に行く頻度は減ります。
真冬の時期は、1~2週間に1回のペースで畑に通っていました。
畑での寒さ対策
- 作業しやすく防寒できるものを着用する。(ヒートテックなど)
- カイロを利用する。
- 長時間の作業は避ける。
農園に行くときは、なるべく薄手で作業がしやすく、かつ防寒できる服装でいくことをおすすめします。私は、寒さに弱いので、冬場の畑は大変だなと感じました。
③畑の大変なところ「重い」
野菜づくりをするために、まず土づくりを行います。この時に、多くの方が堆肥や肥料、道具を使います。
特に堆肥は10㎏程度の大きな袋で販売していることが多く、買い物でも、カートに乗せるのに一苦労。買った堆肥を車に積むのも一苦労。とどめ付けに、農園の駐車場から自分の畑まで運ばなくてはなりません。
特に女性は、10㎏のものを運ぶにも体力を消耗して疲れてしまいますよね。
畑で一番大変だと感じたことは、重いものを運ぶことでした。
畑で重いものを運ぶときの対策
- 一輪車を利用する。
- 重みのある資材(堆肥や肥料など)は小さいパックで購入する。
対策として、一輪車を貸し出している農園であれば、駐車場から畑まで一輪車を使って運ぶことがあげられます。
また、堆肥は特に1回に10㎏以上必要になることもあります。10㎏を1袋買った方が割安であることが多いですが、運ぶことが大変であれば、5㎏を2袋に分けるなど、重い資材は、小分けに購入し1袋あたりを軽くすることも検討するといいです。
ここまで重い資材を運ぶのは、基本は土づくりの時だけです。
野菜の収穫を終えて、次の作物を植える前に、野菜が育ちやすい土を作るために行う「土づくり」では、重い資材を利用することがありますが、年に数回程度なので、大変なのは1年のうちの数回です。
④畑の大変なところ「時間の拘束」
市民農園は、開園時間が決まっているため、決められた時間の中で、自分の予定を調整して農園に足を運ばなくてはなりません。
また、季節ごとに、土づくりや苗の植え付け、収穫など、やることもたくさんあります。
特に夏場は、野菜の生長が早く、オクラやキュウリなどは、1日収穫が遅れただけで、大きいサイズに育ちすぎてしまうことも。また、夏場は雑草の伸びも早いです。
暖かい季節は、少なくとも週に1回のペースでいかないと、畑が草だらけになってしまいます。
私は、畑の3割ほどに3~5㎝の草を生やしてしまったことがあり、注意されたことがあります。
草むしりに関して注意を受けた体験はこちらの記事にまとめたので、ご覧ください。
畑に草むしりは付きものなので、夏場は特に時間の拘束があることを覚悟しておく必要があります。
畑の時間の拘束への対策
- 時間をつくる。
- シェア畑などのサービスを利用する。
畑に行く時間を確保できればいいのですが、現実的でないと思います。
そんな悩みを抱えた方は、『シェア畑』というサービスがあります。シェア畑は、オプションで草むしりを代わりにしてくれるサービスもあります。
市が運営する市民農園よりも、利用料金は高くなりますが、設備やこうしたサービス面ではかなり充実しています。
市民農園とシェア畑の違いはこちらの記事にまとめたのでご覧ください。
⑤畑の大変なところ「お金がかかる」
市民農園は民間企業が運営しているシェア畑や貸し畑と違って、種や苗は基本的に自分で用意をします。
そのため、種や苗、肥料や堆肥に年間1〜2万円かかると思っておいた方がいいです。
私が利用した市民農園では、大きいスコップや一輪車、鍬や三角ホ―、ジョウロといった、基本的な道具は無料貸し出しをしていたため、自分でそろえた道具も少なくて済みました。
それでも、市民農園の利用料金と苗や種、その他の道具を買いそろえて年間で約2万5千円の出費がありました。
そろえた道具はこちらの記事にまとめました。
私の場合は趣味も含めて野菜作りをしていたので、この出費は趣味のためと割り切ることができました。
もし、自分で作った野菜を食べることにこだわりがなく、野菜が欲しい場合には、スーパーで買った方が安上がりになる場合もあります。
また、害虫が発生したり、植物は枯れて追加で苗を買い足したりすることもあるため、トラブルにより、出費が増えることも想定しておく必要があります。
野菜づくりは、肥料などのランニングコストがかかることも視野に入れておきましょう。
畑でお金がかかることへの対策
- 趣味だと割り切る。
- 農具などの無料レンタルのある市民農園を探す。
- 購入するものは必要最低限にする。
⑥畑の大変なところ「人間関係」
私が借りていた市民農園の利用者さんは比較的穏やかな方が多かったですが、隣近所の畑を借りている人との関わりはあるため、多少の気遣いが必要になります。
複数の人が集まる場所での人間関係は切っても切れない縁があるので、環境によっては大変だと感じることもあるかもしれません。
市民農園での嫌がらせについては、私の実体験も踏まえてこちらの記事にまとめましたので、ご覧ください。
畑での人間関係の対策
- ルールやマナーを守る。
- 自分からあいさつをする。
⑦畑の大変なところ「知らないことが多い」
私は 、小学生の授業でミニトマトを育てた記憶はありますが、野菜づくりはそれ以来の超初心者です。
植物が好きでお花を育てていたことはありますが、畑で野菜を作ったことは一度もありません。
土作りや畝立てなどの用語も、はじめは全く分かりませんでした。
害虫が発生したり、枯れてしまったり、予想外のトラブルが続いたときは、知らないことが多すぎて大変だと感じることも。
農園スタッフさんや、利用者に教えてもらったり、自分なりに本やインターネットで勉強して野菜づくりをしてきました。
私は興味があることに関しては勉強することが好きなので、学ぶことを楽しむことができました。
新しいことに挑戦することが苦手な方や、勉強する時間がない方は大変だと感じるかもしれません。
畑で知らないことが多いことへの対策
- 勉強する。
- 周りの人に聞く。
- シェア畑を利用する。
知らないことは楽しみながら勉強することが一番です。
私は、Youtubeや図書館で本を借りて勉強したり、農園のスタッフさんや周りの利用者さんに教えてもらい知識を得てきました。
しかし、市民農園にはスタッフが常在していないことも多く、いたとしても基本的には農園の管理を行っていて、指導員ではないことが多いです。
野菜づくりの先生である、『菜園アドバイザー』がいる畑で野菜づくりに挑戦したい方は、民間企業が運営する『シェア畑』がおすすめです!
市町村が運営する市民農園よりも利用料金は高めになりますが、相談できるスタッフもいるため、安心です。
⑧畑の大変なところ「収穫できないこともある」
夏場に「コマツナ」の種をまいたところ、全部虫に食べられてしまい、収穫できないことがありました。
コマツナは涼しくなり、虫が減ってきたころで種まきをリベンジし、無事に収穫することができましたが、育てた野菜が虫に食べられたり、病気で枯れてしまうこともあります。
収穫できないことがあることへの対策
- 適地適作を心がける。
対策としては、適地適作を心がけ、病害虫の被害を受けた株は悲しいですが、早めに抜いて、新しい株を育てなおすことも考えましょう。
長い時間をかけて育てた野菜でも、必ず収穫にたどり着けるわけではないので、収穫できなかったときに、畑は大変だと感じることがあると思いました。
結論
【初心者が畑で野菜づくりをして大変だったこと8つ】
- 暑い:休憩しながら、塩分水分補給も忘れずに。
- 寒い:動きやすい防寒着を着る。
- 重い:一輪車を利用。重い資材は小分けにして購入。
- 時間の拘束:草対策に防草シートを利用。時間がない人はシェア畑も検討。
- お金がかかる:肥料などのランニングコストがかかる。
- 人間関係:複数人が利用する施設なので、多少の気遣いは必要。
- 知らないことが多い:勉強が必要。
- 収穫できないこともある:虫食いや野菜の病気で収穫できなこともある。
補足
ここまで大変なことばかりをお話ししてきましたが、自分で育てた野菜はとっても美味しく格別です。
大変なこともたくさんありましたが、わたしは、市民農園を借りてとても良かったと思っています。
時間にゆとりがない人や、手軽に畑での野菜づくりを経験したい人は、民間企業が運営するシェア畑を借りることも検討してみてください。
ひとりひとりに合った農園が見つかることを祈っています。