自宅のベランダでプランター栽培をしたことがある方は、自宅の水道の水を使って水やりが行えますよね!しかし、畑での野菜づくりにチャレンジしようとした時、こんな疑問を持った方はいませんか?
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畑で野菜づくりを始めたけれど、水やりの頻度はどのくらいなの?
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この記事では、畑での野菜づくりの水やりの頻度やポイントについて解説します!
この記事は、こんな悩みをお持ちの方にオススメです!
- 野菜づくりの水やりの頻度が知りたい。
- 畑で野菜を作ってみたいけれど、水やりに行けるか不安。
- 毎日畑に行けなくて、水やりができない。
- あまりにも頻繁に水やりをしないとならないなら、畑はあきらめようかなと思っている。
この記事では、野菜づくりを、畑で行う場合の水やりの頻度や考え方、ポイントについて解説します。
【結論】
・畑での野菜栽培は基本的に自然の雨に頼るため、水やりは不要。
・例外として、猛暑日が続いたり、雨が全く降らない場合は、毎日水やりをしなければならないこともある。
・水の与え過ぎは、根腐れなどのトラブルの原因にもなるため、適度な水やりが必要。
・水やりの頻度は作物や環境によってことなるため、一言で正解を言い表すのは難しい。
水やりとは
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水やりとは、植物に水をを与えることです。
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ジョウロや水道からホースを繋げて水やりをすることが多いよ!
水は植物が生きていくために欠かせないものであり、光合成や栄養分の吸収、体温の調節など、さまざまな役割を果たします。
水やりが多すぎて生じる問題
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植物にとって水が大切なことが分かったよ!
それなら毎日たっぷり水やりをすれば元気に育つってこと?
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植物の根は呼吸をしているよ!
水びだしになるような水やりは、根っこが呼吸できなくなって腐ってしまうなど、様々な影響があります。
植物にとって水は不可欠なものではありますが、水を与え過ぎてしまうことで生じる問題について解説します。
根腐れ
根腐れとは、植物の根が酸欠や菌の影響で腐ってしまうことをいいます。水やりが多すぎると、植物の根は水に溺れてしまい、酸欠となって腐ってしまいます。根腐れが進行すると、収穫量が減ったり、植物が枯れてしまうことがあります。
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味が落ちる
水を与え過ぎると、収穫した野菜が水っぽくなり、味が落ちることがあります。例としてトマトは糖度を上げるため、あえて水を少なく与えることもあるくらい、水やりは重要な要素となります。
病害虫の発生
水を与え過ぎて、土が常にジメジメしている状態になるとカビや菌類などの病害虫の被害を受けやすくなります。
徒長(とちょう)
水を与えすぎると、植物が徒長します。徒長とは、植物の葉や茎が必要以上に伸びた状態です。ヒョロヒョロと細長く伸びた植物のイメージです。徒長した植物は身体が弱く、風雨によって倒れやすくなります。
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水やりが少なすぎて生じる問題
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水を与え過ぎてはいけないことは分かったよ!
そしたら、水やりはやらなくてもいいの?
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適度に雨が降っていれば、水やりをしなくていいこともあるよ!
でも、ここ最近は異常な猛暑日が続いているよね。
そういう時は、水やりが必要だよ!
水を与え過ぎてしまっても、植物に悪影響があることを前項でお伝えしました。だからといって、水やりをしなくていいわけではありません。私はいくつか家庭菜園の本を読みましたが、『畑は自然の雨に頼るため、水やりはしなくていい。』ということが書いてある本もありました。
しかし、ここ数年、雨の降らない異常な猛暑日が続いたり、夕立がなかったり、逆に災害級の大雨に見舞われたり、明らかに過去の天候とは違います。野菜づくりをしている土地の気候や、その年の天候に応じて水やりをすることは必要になります。
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水やりが足りない時に起こる問題を解説します!
水分不足
水不足になると、野菜は光合成に必要な水分を吸収できなくなり、成長が妨げられます。水分不足を放置しておくと、最悪枯れてしまうことがあります。
植物がしおれる
水不足になると、野菜の葉や茎がしおれて元気がなくなります。そのまま放っておくと枯れてしまいます。植物がしおれている時は、涼しい時間帯に水やりをしましょう。
味や食感が悪くなる
水不足になると、野菜の味が薄くなったり、食感が悪くなったりします。特に多くの水を必要とするナスやキュウリなどは影響を受けやすいです。
収穫量の減少
水不足になると、野菜の成長が妨げられ、収穫量が減少します。
畑の水やりの頻度を考える要素
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水やりの頻度は、育てる作物や環境によって変化します。そのため、水やりの頻度を一言で言い表すことは難しいです。水やりの頻度を考える要素を以下にまとめます。
作物の種類
作物の種類によって水を欲しがるものと乾燥を好むものがあります。
水を欲しがる野菜:ナス・キュウリ・ピーマン・トウモロコシ・オクラ・サトイモなど
乾燥を好む野菜:スイカ・サツマイモ・タマネギ・ジャガイモなど
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水を欲しがる野菜にはたっぷりと。
乾燥を好む野菜には、水やりを控えめに。
作物の生育状況
人間に赤ちゃんが母乳を頻繁に欲するように、植物も小さい時ほど水やりの頻度が高くなる傾向があります。
例として、ニンジンは発芽するまで土を乾燥させないように水やりをする必要があります。このように野菜の種類によって生育初期は、大人の植物よりも水やりの頻度が高くなるものが多いです。
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植物は大きくなると、根を土の奥深くまで伸ばすため、乾いた地表よりも深い層から水分を吸収することができるようになります。
作物が育つ環境
日当たりがよく風通しがいい場所は土が乾燥しやすく水やりの頻度が高くなり、日陰で風通しが悪い場所はジメジメしやすく、土が乾きにくく水やりの頻度は低くなります。
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同じ畑の中でも日当たりに応じて水やりの頻度が変わるよ!
季節
季節ごとに気温や日照時間が変化するため、水やりの頻度も変わります。
春と秋:気温の変化が比較的穏やかであるため、土は乾燥しにくく水やりの頻度は低くなる。
夏:気温が高くなり、日照時間も増えるため、土が乾燥しやすく水やりの頻度は高くなる。
冬:気温が低く、日照時間も短いため、土が乾燥しにくい。冬は水が凍りやすいため水やりの頻度は極力低くする必要がある。
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気温が高い時期ほど、植物は水を必要とします。
天候
適度に雨が降っていれば水やりは不要です。猛暑日が続いたり、まったく雨が降らないときは必要に応じて水やりをする必要があります。
また、晴れが続いているときは土が乾燥するため、水やりの頻度が高くなります。
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夏場でも夕立があれば、水やりをしなくていい場合もあります。
土の状態
畑の土は「砂質」「壌土」「粘土質」の3つの土の性質に分けられます。砂の性質によって水持ちや水はけが異なるため、土の乾燥のしやすさにも影響があり、水やりの頻度が変わります。
砂質の土:水はけがよく水持ちが悪いため乾燥しやすい。水やりの頻度は高くなる
壌土:団粒構造の土。作物が一番育ちやすい土質で水はけ水持ちもいい。水やりの頻度も高すぎず低すぎない。
粘土質の土:水はけが悪く水持ちがいいため、湿った状態になりやすい。水やりの頻度は低めになる
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ほとんどの野菜がよく育つ『団粒構造の土』は水持ちも水はけもいいよ!
団粒構造について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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水やりをする目安
土の表面が乾いたとき
土の表面が乾いていたら、土を2~3㎝軽く掘ってみます。
表面が乾いてても土の中が適度に湿っていれば水やりは不要です。
2~3㎝掘った土もカラカラに乾いていたら水やりをする目安にします。
土が乾きやすい状況としては、気温が高い、風が強い、日当たりがよい、雨が降っていないなどがあげられます。
葉がしおれたと
葉がしおれてくるのは、植物が水分不足になっているサインです。
葉がしおれる前に水やりをすることが大切です。
水やりをするタイミングの基本
朝晩の涼しい時間帯
水やりの時間帯は、朝晩の涼しい時間帯が最適です。
日中に水やりをすると、水が蒸発してしまい、植物が水を吸収しにくくなります。
暑すぎる、寒すぎる環境での水やりは、植物の根を傷める原因となり、植物の発育が悪くなるなどの影響があります。
季節ごとの水やりのタイミング
水やりは季節ごとに適したタイミングがあります。特に、真夏と真冬は注意が必要です。同じ場所に植物を植えていても、季節が変わると植物にとっては全く違う環境になります。
- 夏→早朝または気温が下がった夕方以降
- 冬→午前中からお昼の気温が上がる時間帯
夏の水やりは早朝または気温が下がった夕方以降に行う
特に夏場の気温が30度を超える日は、お昼から午後の水やりは避けましょう。
植物に与えた水が温まり、お湯になるため、植物の根が傷んでしまう。
冬の水やりは午前中からお昼の気温が上がる時間帯に行う
冬の夕方は気温が下がるため、この時間帯に水やりをすると残った水分が凍ってしまう可能性があります。
根やその周囲が凍ると根のダメージにつながり、植物の元気がなくなってしまいます。
水やりのコツ
根元にゆっくりと水をかける
勢いよく水をかけると、土が流れてしまったり、根が傷ついたりすることがあるので、ジョウロやホースを使って、根元にゆっくりと水を与えるようにします。
葉に水がかかると、葉焼けを起こしたり、葉がジメジメして病害虫が発生しやすくなります。
マルチングをする
雨や水やりの時に、土や水が植物の葉や茎に飛んでしまうと、植物が病気になってしまう可能があります。
あらかじめビニールマルチをしておくか、植え付けてしまったあとであれば、ワラを使ってマルチングをするのもおすすめです。
水やりの量は多すぎず少なすぎず
一度にあふれるほどに大量の水をあげてしまうと、植物の根は水に溺れて酸欠となり「根腐れ」を引き起こす可能性があります。また、過剰な水やりは、土の中の栄養分を水とともに流してしまうことにもつながります。
水を与える量が少なすぎると、表面は湿ったように見えても、土の中までまったく水が浸透していなかったというケースもあります。水が少なすぎると植物が吸収する前に蒸発してしまうため、土の中が程よく湿る程度の水をあげましょう。
水やりのNG行動
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- 花に直接水をあてる
- 葉に直接水をあてる
- 水を与え過ぎる
- 気温の高い時間帯の水やり
- 冬の夕方以降の水やり
・花に直接水をあてる:花に水が当たると花粉が流れ出てしまい、実の付が悪くなる原因になる。
・葉に直接水をあてる:葉に水を直接かけると、水滴がレンズのように太陽光を集めて一部の葉が焼けてしまう「葉焼け」の原因になる。
・水を与え過ぎる:植物は水を求めて土の奥深くに根をどんどん伸ばしていく性質がある。水を与え過ぎてしまうと、根が生長をさぼってしまい、株自体の元気もなくなってしまう。
・気温の高い時間帯の水やり:気温が30度を超える時間帯の水やりは、水が温まって根を傷める原因になる。特にお昼から午後の気温が高い時間の水やりは避ける。
・冬の夕方以降の水やり:気温が下がるため、残った水分が凍ってしまう可能性があり、根を傷める。
畑の水やりの考え方
畑での野菜づくりは、屋根がなく、自然にさらされているため、露地栽培(ろちさいばい)とよぶこともあります。
露地栽培の特徴は、雨が降ったり、夜露が降りたりと、自然の力で水やりがされる機会があることです。
そのため、露地栽培では、必要以上に水やりをする必要はなく、自然の力での水やりを基本とします。
毎日の朝晩の水やりは、水分の与え過ぎになってしまう場合もあるため、しばらく雨が降らない時は、土の状態をよく観察し、必要に応じて水やりを行いましょう。
水やりのために畑に通えない場合
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特に2023年の夏場のように、猛暑日が30日以上続き、雨も降らない天気の場合は、ほぼ毎日水やりが必要になります。
実際に私も、2023年の夏場は、ほぼ毎日水やりをしていました。
夕方のまだ暑さが残る中、重たいジョウロをもって何往復も井戸と畑を行ったり来たりするのは、正直楽ではありませんでした。
私は、職場と借りていた市民農園の距離が近かったので、仕事後に畑に寄ることができましたが、毎日畑に通うことが現実的でない方も多いと思います。
そんな方は、民間企業が運営する「シェア畑」がおすすめです!
市区町村が運営する市民農園に比べて、シェア畑は利用料金が高くなりますが、水やりなどのお手入れもオプションでつけることができます。
誰かの力を借りながら野菜を育てるのも一つの手段として考えておいてもいいかもしれません。
補足
水やりそのものは簡単な行為であっても、水やりをするにあたって考慮しなくてはならない点がたくさんあります。
水やりは奥が深く、作物や育てる環境によって異なるため、「こうすればいい」という正解を出すのは正直難しいです。
この記事の内容を参考に、自分の畑や作物の様子を見ながら水やりの量や頻度、タイミングを研究してみてください。
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家庭菜園に興味を持った方は『シェア畑』がおすすめです!
家庭菜園にちょうどいいサイズの畑が借りられます!
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コメント一覧 (1件)
[…] 家庭菜園での水やりは、土壌の種類によって適切な頻度が異なります。砂質土壌は水はけが良く乾燥しやすいため、頻繁に水やりが必要です。一方、粘土質土壌は水持ちが良いため、水やりの頻度は低くて済みます。壌土は水はけと水持ちのバランスが良く、最も理想的な土壌です (おいもの市民農園ブログ)。 […]