【ミニトマト】家庭菜園の1年目の初心者が市民農園で野菜を育てた記録

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目次

この記事は家庭菜園1年目の初心者の体験の記録です

この記事でお伝えする内容は、家庭菜園1年目の初心者の私が実際に野菜づくりを行った時のことを書いています。

そのため、プロの農家さん家庭菜園のベテランさんが当たり前に行っていることをしていなかったり、1年目ならではの、勘違いや知識の足りなさを大いに感じる内容になっています。

それでも、おいしい野菜がたくさんできました。

何より、時間を忘れてしまうほどの家庭菜園という趣味に巡り合うことができました!

私は、市民農園のおかげで、野菜を育てる楽しさを知り、野菜を食べる健康的な生活を手に入れることもできました!

苦手であった一部の野菜も、今では好んで食べるようになるなど、おおげさかもしれませんが、人生や生活が大きく変わるきっかけをくれたのが「市民農園での野菜づくり」です。

この、野菜づくりの記録は、家庭菜園を始めたいけれど、一歩踏み出せない方の背中をそっと押すそんな記事になったらいいなと思います。

この記事では、実際に行ったことをもとに、良かった点、改善する点、本当はどうしたらよかったのかをお伝えします。

野菜の育て方は、あくまで一例として参考程度にご覧ください。

ミニトマトの土づくり

・エダマメは、市民農園を借りて、初めてつくる野菜でした。
・私が借りた畑はしばらく使われていなかったようで、土も硬くなっていました。

【土をスコップで起こす】苗の植え付けの4週間前

畑に剣先スコップを刺して、土を掘り上げてみると、ゴロゴロとした塊の土が出てくるような硬めの土でした。

  • 剣先スコップを土に垂直にさすようし、片足で体重をかけながらスコップを土の中に押し込む。
  • てこの原理を使って、土を掘り起こす。
  • 高まりの土があれば、剣先スコップで軽くたたいて塊をほぐす。
  • 畝をつくる周辺を中心に、全体的に土を掘り起こしてほぐしておく。

【クワで耕す】苗の植え付け4週間前

・剣先スコップで掘り起こして、ほぐしきれなかった土をクワで耕すようにほぐします。

【堆肥を投入する】苗の植え付け4週間前

発酵鶏ふんを1㎡あたり1㎏投入し、表面15~20㎝程度の土と混ざるよう、軽くクワでなじませました。
(発酵鶏ふんは、堆肥として利用することは少ないです。初心者の私はこの知識が足りていませんでした。)

【補足】
※発酵鶏ふんは堆肥として使用することもありますが、栄養分が多く、どちらかというと肥料向けの資材です。
※発酵鶏ふんは堆肥として利用するのではなく、元肥として使用することをおすすめします。

※こちらの記事でも紹介していますが、本来、エダマメの堆肥は腐葉土がおすすめです。
【育て方】初心者が畑で育てやすい!おすすめの春夏野菜10選を紹介!

【反省ポイント初心者の私がしていた土づくりの勘違い(click!)

堆肥=動物のふんだと思っていた初心者のわたしは、「発酵鶏ふん」を堆肥として土づくりに使用していました。

※ちなみに堆肥は腐葉土など、植物から作られたものと、動物のフンから作られたものの両方を含みます。
※詳しくはこちら☟の記事にまとめたのでご覧下さい。

【堆肥】土づくりの基本となる堆肥の役割と種類を解説!

発酵鶏ふんの基本は、堆肥として土の質をよくするために使用するのではなく、肥料を目的として使用されます

・また、鶏ふん堆肥はニワトリの糞尿が原料になっているため、ニワトリが卵を作るために必要となるカルシウム分(貝など)がエサ含まれ、その一部が糞尿で排泄されます。貝やカルシウムは、アルカリ性の物質であり、鶏ふん堆肥の与えすぎは、土をアルカリ性に傾ける可能性があります。そのため、土のpH(酸度)を調整する「石灰資材」と発酵鶏ふんを重ねて使用すると、土がアルカリ性に傾いてしまう可能性があると後から気づきました。

・今回、私は上記の知識がなく、石灰資材である苦土石灰と、鶏ふん堆肥を合わせて使用しましたが、特に植物に症状は現れませんでした。

・おそらく1年目であったため、アルカリ性に傾きすぎることなく、野菜が順調に育ったのだと思われます。

・このように、石灰資材と鶏ふん堆肥を重ねて使用することを、来年、再来年と続けていたら、おそらく土がアルカリ性に傾くことによる、植物の障害が生じていたと思います。

・家庭菜園を始めたばかりの方は、私のような失敗をすることなく、正しい方法で土づくりを行いましょう!

(こんな私の畑でしたが、1年間順調に野菜たちは育ってくれました!運がよかった!)

【石灰資材を投入する】苗の植え付け3週間前

・堆肥を施してから1週間後に、土の酸度を調整するための苦土石灰を1㎡あたり100ℊ施しました。
・堆肥の時と同じく、苦土石灰を施した後に、表面15~20㎝程度の土と混ざるよう、軽くクワでなじませました。

◎石灰資材についてはこちらの記事に詳しくまとめたのでご覧ください。

【石灰資材】家庭菜園で知っておきたい!石灰資材の役割と使い分けについて解説!

【元肥を入れる】苗の植え付けの2週間前

・元肥として、「化成肥料888」を1㎡あたり100ℊ施しました。
・表面15~20㎝程度の土と混ざるよう、軽くクワでなじませました。
※肥料は少なめに施すことが基本です。

【反省ポイント】

・発酵鶏ふんを堆肥として利用しましたが、発酵鶏ふんは本来肥料目的で使用することが多い資材であるため、化学肥料を投入しなくても本来はよかったのです。

・知識があいまいであった私は、発酵鶏ふんと化学肥料を投入してしまったため、土の栄養分(特にチッソ)が過剰になった可能性があります。

・「オクラ」の記録でも紹介していますが、畑を始めた初期に、作物にアブラムシが大量発生したことがあります。
・チッソ分が過剰な土で育った野菜は、アブラムシが好むアミノ酸を多く分泌し、アブラムシの被害に合いやすいと言われています。

→これらの点から、発酵鶏ふんと化学肥料の投入によって土の栄養分(特にチッソ)が過剰になり、植物からアミノ酸が過剰に分泌され、アブラムシの被害に合ったと考えられます。

過剰な肥料は害虫の被害が出ることを身をもって実感するよい経験となりました!

◎正しい土づくりについてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

【土づくり】おいしい野菜をつくるための基本!家庭菜園で役立つ土づくり

ミニトマトの畝立てとマルチング

・畝(うね)とは、畑で野菜などの作物を栽培するために、土を細長く盛り上げたもの。
・マルチングとは、畑や花壇などの土の表面を、有機物やシートなどで覆うこと。

自己流で作った畝とマルチング

家庭菜園の初心者である私が、初めて作った畝とマルチングがこちらです!

  • マルチングはシワシワ。
  • 畝の表面もデコボコ。
  • 畝の長さもバラバラ。
  • 通路は狭い。

完全に自己流で畝立てとマルチングをしてしまいました。

見かねた近くの畑のベテランの利用者さんが、後日畝立てとマルチングの方法を教えてくれました!

ベテランの利用者さんに教えてもらった畝立てとマルチング

ベテランさんに畝立てとマルチングをご指導して頂きながらやり直しました!
すると、見違えるほど素敵な畝とマルチングに!
ここでは、市民農園でベテランの利用者さんに教えていただいた畝立てとマルチングについて解説します。

畝立てに必要なもの

・クワ

教えてもらった畝立ての手順

  • 畝の幅は60㎝とし、畝をつくるところにクワの角で土に印をつける。
    ※隣の畑や通路との間は、自分の足の長さほど(履いている長靴を目安にする)開けてめいいっぱい畑を使ってよいと教えてもらいました。
  • 通路は幅40~50㎝程度にし、2本目の畝を立てる場所にも同様にクワで印をつける。
  • 目印の内側に通路の土をクワで土を移動させる。
  • この作業を繰り返して10㎝程度の高さまで土を盛り上げる。
  • 盛り上げた土の表面をクワの側面でならす。
  • 小石や土のかたまりや虫が出てきたら取り除く。
  • 畝の側面をクワの平面や手を使って押し固める
  • 畝の完成!

畝立てについてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

【畝立て】畝の基本や役割と作り方について解説

マルチングに必要なもの

・クワ
・マルチング資材

教えてもらったマルチングの手順(黒のビニールマルチ)

  • 畝の端から20㎝程度マルチシートを余分に出して、土をかけて固定する。
  • マルチシートを反対側の畝の端まで伸ばして、同様に畝より20㎝余分に残してビニールマルチを切る。
  • マルチシートになるべくしわがないよう、ピンと引っ張って土をかけて固定する。
  • 畝をまたぐように立ち、マルチシートの両サイドを足でピンと伸ばすように張りながら、両サイドにクワで土をかぶせて固定する。
  • 両サイドとも土で固定したら、マルチシートが浮かないように畝の周りを足で土を踏み固める。

マルチングについてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

初心者さんは迷ったら黒のビニールマルチを使おう!マルチングの種類と特徴を解説!

※私が借りていた市民農園の利用者さんは、穏やかな方が多く、初心者の私の面倒をよく見てくださりました。この環境には本当に感謝しています。

市民農園は、基本的には自力で作物を育てる場所であるため、ブログやYouTubeであらかじめ勉強をしておくか、アドバイスをしてくれる「菜園アドバイザー」が常在するシェア畑などを利用することをおすすめします。

ミニトマトの苗選び

・ミニトマトの苗は、畑の近くにあるホームセンターで購入しました。
・ミニトマトはもともと育てる予定はありませんでしたが、畑のオクラがアブラムシの被害で2株枯れてしまい、急遽あいたスペースにミニトマト2株を育てることにしました
・そのため、ミニトマトの苗の植え付けのベストシーズンを2週間程度過ぎており、ホームセンターで購入した苗は、徒長気味で値引きされていた苗しか残っていませんでした。
・自宅には苗を保管するスペースもないため、苗を植え付ける当日に購入し、そのまま畑へ直行しました。
ミニトマトの苗は1ポット250円程度でした。
・ミニトマトの品種はサントリーの「純あま」と、品種は忘れましたがデルモンテの品種をそれぞれ1苗ずつ購入しました。
・2ポット購入したので、合計500円でした。
・苗を購入するときは、ホームセンターで無料でもらえる浅い段ボールに入れて運ぶと便利です!購入する際は、ホームセンターのスタッフさんに聞いてみてください。

◎よい苗の悪い苗の特徴について下記を確認しながらホームセンターで苗を選びましょう。

【よい苗の特徴】

  • 葉は、緑色が濃く、厚みとつやがあり、葉焼けや虫食いがない
  • 茎は、太くしっかりしていて、倒れていないもの
  • 根は、白く適度にポットの底から根が出ている
  • 茎の葉と葉の間がつまったもの
  • 病害虫の被害がないもの

【悪い苗の特徴】

  • 茎の葉と葉の間が長くひょろひょろと伸びている→日照不足
  • ポットの底穴からぎっしり太く長い根が飛び出し、黄色っぽい色をしている→苗が老化している
  • 葉が落ちたり、黄色くなっている→植え付け後も根付きにくい

◎よい苗の選び方についてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

【苗の選び方】野菜づくりの基本!初心者でもうまく育てられる苗の選び方を解説!

ミニトマトの植え付け

【苗の植え付けに必要なもの】

  • ミニトマトの苗
  • メジャー
  • マルチングに穴をあけるもの(今回はハサミを使用)
  • スコップ
  • ジョウロ
  • 支柱

【植え付けの手順】

  • ミニトマトを植え付ける間隔に苗を置く:作物ごとに適した苗の間隔を調べておきます。今回は30㎝の株間をとりました。
  • マルチングに穴をあける:穴なしのマルチングの場合はハサミなどを使って、苗を植え付ける位置にハサミで直径10㎝程度の穴をあけます。マルチングに軽く切り込みを入れて、手で伸ばしながら穴を広げました。
  • 植え付け用の穴を掘る:マルチングに穴をあけた部分に深さ10㎝程度の穴を掘ります。スコップがあった方が便利ですが、ない場合は手で掘っても大丈夫です。
  • 穴に水を入れる:掘った穴にジョウロで水をたっぷり入れます。水がひくまで待ちます。
  • 苗を取り出す:苗を手に取り、苗の株元(土に近い部分)を片手でそっと持ちます。ポットを逆さにして、ポットの底穴を軽く指で押し、根鉢を傷めないようにポットから苗を取り出します。取り出した苗を先ほど掘った穴のに置きます。
  • 苗を植える:植え穴に入れた苗の株元が地表に来るように高さを調整します。
  • 苗を支柱に固定する:トマトのように背が高い野菜は支柱を立てて固定します。植えつけたばかりの苗は根が新しい土に馴染んでおらず、グラグラしています。強風で倒れてしまったり、ぐらつくことで、新しい土に根付くのが遅くなることがあり、野菜の生長に影響を及ぼします。そのため、支柱を立てて、苗を紐で固定します。苗をひもで結ぶ時は、苗を傷つけないよう注意が必要です。「8の字結び」をすると苗を傷めず、支柱にしっかりと固定できます。固結びをしてしまうと苗の茎を傷めることがあります。

◎苗の植え付けについてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

【家庭菜園】失敗しないための野菜の苗の植え付けの方法とポイントを解説!

ミニトマトの手入れ~収穫までの記録

・私がミニトマトを育てた2023年の夏は、雨が降らない記録的な猛暑日が続いた夏だったため、水やりは夕方にほぼ毎日行っていました。

2023年5月28日(植え付け後0日目)

育てていたオクラ2株がアブラムシの被害で枯れてしまったため、急遽ミニトマトを育てることにしました。

ミニトマトの苗はホームセンターで購入しましたが、植え付けの適期を2週間ほど過ぎていたため、徒長気味の苗しかおいていませんでした。(写真は撮り忘れました。)

2023年6月7日(植え付け後10日目)

ミニトマトの実がなりはじめました。

2023年6月25日(植え付け後28日目)

ミニトマトが順調に育っています。

実は青いですが、数が増えてきました。

2023年7月7日(植え付け後40日目)

支柱がうまく使えていなかったため、「うすかわ」のミニトマトは枝の一部が折れてしまいました。

ミニトマトが色づいてきました。

2023年7月16日(植え付け後49日目)

そろそろ収穫かと思っていましたが、1番目のミニトマトは鳥に食べられてしまいました。(画面下の中央のミニトマトの一部が食べられています。)

ショックだったので、その日のうちに鳥よけネットを取り付けました。

鳥よけネットの張り方は正しくありませんが、とりあえず応急処置。本来は、作物を囲うように四方に支柱を立てて、その支柱にネットを括り付けて囲いをつくるようにネットを張るのが正しい使い方です。

今回は、かなり横着してしまいました。

2023年7月19日(植え付け後52日目)

少し青いですが、ミニトマトの初収穫です。

2023年7月27日(植え付け後60日目)

鳥よけネットを使い始めてから、鳥の被害はなくなりました。こんな感じでトマトも次々実っています。

食べきれないほど収獲できると思いましたが、思ったよりも収穫できず。

私がトマトが苦手なせいか、他の野菜よりも明らかに芽かきや支柱などのお手入れをしていませんでした。

そんな愛情不足のためか、2023年の暑い夏の影響なのか分かりませんが、このころが収穫の最盛期で、次第に実付きが悪くなっていきました。

2023年8月13日(植え付け後77日目)

株の勢いはありますが、葉ばかりが成長して実がつかなくなったため、株を抜いて収穫を終えました。

実の付が悪くなる原因を調べてみましたが「暑さ」も関係していたようです。

ミニトマトの収穫量

【栽培したミニトマトの品種】

  • うすかわ
  • 純あま
トマトの品種6~7月8月合計(本)
うすかわ15520
純あま8513
合計(本)231033
ミニトマトの収穫量

ミニトマトを育てた感想

ミニトマトは、小学生の時に授業で育てた記憶があり、夏休み中に持ち帰ったミニトマトの苗を、父が挿し木をして大量に増やしていた記憶がありました。

そのため、ミニトマトは余るほど収穫できて、簡単に育てられる野菜だと思い込んでいました。

私がトマトが苦手であるからか、手入れを怠ってしまったことによる愛情不足もあって、思ったよりも収穫ができなかったということが正直な感想です。

また、今回のミニトマトは、オクラが枯れてしまうトラブルがあったため、植え付けの適期から2週間ほど遅れて植え付けた株です。そのため、購入した苗は徒長気味だったため、初期生育がよくなく、収穫量が少なくなったと考えられます。

今回のミニトマトの栽培では、初期生育の大切さと、愛情不足で野菜の生長に影響があることを感じました。

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