市民農園やシェア畑でのトラブルをよく耳にするけれど、実際はどうなの?
この記事では実際に市民農園を借りた体験を踏まえて嫌がらせの実態を解説するよ!
趣味や癒しの目的で始めた市民農園で、嫌がらせがあっては嫌ですよね。
今回は、初心者の私が、実際に1年間市民農園を借りて体験した、嫌がらせやトラブルの実態について解説します。
この記事を読むことで、必要以上に嫌がらせをおそれることがなくなり、トラブルを防ぐために市民農園でやっておいたほうがいいことがわかります。
◎結論
・小言を言われたことはあるが、嫌がらせはなかった。
・常に周囲の人への気遣いは必要だった。
市民農園でよくある嫌がらせと実態
まず、私が市民農園を借りる前に、心配していた嫌がらせは、次の4つです。
- 野菜の苗を折ったり抜かれたりする
- 作った野菜を盗まれる
- 畑にゴミを置かれる
- 悪口や無視
これらの嫌がらせについて、実体験を踏まえて解説します。
①野菜を折ったり抜かれたりする
わたしの畑は、野菜を折ったり抜かれたりすることはありませんでした。
しかし、市民農園の利用をはじめて9ヶ月後の冬のこと。
農園内の掲示板に、「最近、野菜の株を抜くなどのいたずらが発生しています。注意してください。」と貼り紙で注意喚起がされていました。
張り紙を見て驚きましたが、私の知る限りでは、実際に被害があったという話は聞きませんでした。
被害があった場合は、写真をとって証拠を残し、農園スタッフへ報告しましょう。
②作った野菜を盗まれる
市民農園を契約するときに農園スタッフから、「野菜ドロボウがいるから、こまめに収穫して!」と、注意喚起がありました。
実際に、私の畑で野菜ドロボウを見たことはありませんでしたが、気になる出来事はありました。
ナスの収穫が最盛期を迎えていたある日のこと。
「この前来たときより実っているナスの量が減っている気がする。」
そう感じながらも、盗られたところを見たわけではないので、報告はしませんでした。
野菜が大きくなると、何個実っているか覚えているのも大変なので、気づかれない程度の野菜ドロボウはあるかもしれませんね。
被害を防ぐために、実った野菜は早めに収穫しましょう。もし、被害があった場合は、農園スタッフへ報告しましょう。
※もちろん自分自身も、他の人の畑から野菜を勝手にとったり、立ち入ることは厳禁です。
③畑にゴミを置かれる
畑にゴミを置かれることは、実際にはありませんでした。
ただ、風で飛んできたと思われる、ビニールなどのゴミが自分の畑に落ちていることは何度かありました。
自然に還らないゴミは拾って、自宅に持ち帰り処分しました。
その他、風で飛んできた植物の切れ端が私の畑に落ちていることもしばしば。これは仕方ない部分もありますね。
自分自身も、ゴミは持ち帰ったり、切った野菜の枝葉を片付けたり、迷惑をかけないよう、気をつける必要があると感じました。
ただし、不自然な量のゴミや、野菜くずを置かれる場合は、農園スタッフに相談しましょう。
④悪口や無視
「こりゃあ、ひでぇなー。」
私が市民農園を借りて一番嫌な思いをしたのはこの言葉です。
私は、野菜づくりの初心者で、畑を耕したり、畝を作った経験がありませんでした。
初心者なりに、自分で調べて、一生懸命に作った畝と頑張って張ったマルチングを見て、通りすがりに吐き捨てるように言われた一言です。
この写真が、実際に「ひでぇ」と言われたときの畑です。
たしかに、私のようなド素人の畑は、「ひでぇ」ものなのは分かります。でも、小言は気分がいいものではありません。
しかし、嫌なできごとばかりではありません。
後日、近くの畑のベテランの方が、土づくりから畝立て、マルチング、苗の植え付け、支柱の立て方までていねいに教えてくれました。
おかげで、見違えるほどきれいな畑になりました。
嫌なことを言われることもありますが、こうして助けてくれる人がいることも事実。
教えて頂いた方には、本当に感謝しています。
話を戻します。私は、市民農園で無視されることはありませんでした。
しかし、利用者が集まって、誰かの悪口を言っているのはしばしばみかけました。
気分はよくないので、そんな話題には入らず、黙々と畑作業をしていました。
人間関係の悩みは、農園スタッフも介入することが難しい場合もあります。
しかし、エスカレートして、畑に危害を加えられるようなことがあれば、速やかに農園スタッフへ相談しましょう。
その他、実際に市民農園を利用して、嫌な思いをすることはありませんでした。
結論
- 初心者が実際に市民農園を利用して、小言を言われたことはあったが、嫌がらせはなかった。
- トラブル防止のため、最低限のマナーやルールは守ることは必要。
- トラブルがあった場合は、速やかに農園のスタッフに相談する。
補足
市民農園での嫌がらせやトラブルを防ぐために、まず、自分自身がマルールやマナーを守って農園を利用する必要があります。
市民農園でのルールとマナーについてはこちらの記事にまとめました!
マナーやルールが守られていない利用者を見るのは、気分がよくありません。
悪いことを言葉で注意してくれる人もいますが、中には言葉ではなく、嫌がらせという行為で伝えてくる場合もあります。
嫌がらせやトラブルがあった場合は、農園スタッフに相談することも必要ですが、一度、自分自身が何か周りに迷惑をかける行動をしていないか振り返ってみることも必要です。
また、市民農園には、利用規約には記載されていない「暗黙のルール」があると感じました。
例えば、「自分の畑に接する通路も草むしりをする」「農薬は確認してから使う」などです。
市民農園で感じた暗黙のルールはこちらの記事をご覧ください。
多数の人が利用する施設なので、お互いに気持ちよく利用できるよう、周囲への気遣いも大切だと感じました。
さいごに
私は決して市民農園を否定したいわけではありません。
私の畑の周りの方々は親切な人が多く、助けてもらったことがたくさんあります。
しかし、いい側面ばかり伝えても本当に市民農園を借りたい方の悩みは解決できないと思い、今回の記事を書きました。
私は市民農園を借りて、自分の手で野菜を育てて、感動的な体験をたくさんしました。
わたしは、市民農園の利用を『自信を持っておすすめ』します!
困ったことがあれば、自分ひとりで抱え込まず、農園スタッフに相談しましょう。
初心者さんで、トラブルが不安・手取り足取り教えてほしいという方は、民間企業が運営するシェア畑がおすすめです。
シェア畑は料金は市民農園と比べてやや割高になりますが、菜園アドバイザーという「野菜づくりの先生」のような存在がいます。
農園にスタッフさんが常在していると、トラブル時はすぐに対応してくれるので安心ですよね。
ぜひ、自分のスタイルにあった農園を探してみてください!