家庭菜園で役立つ!井戸水と水道水の違いと使い分けの方法・メリット・デメリットを解説

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市民農園や貸し畑を借りる時、設備に「井戸あり」と記載されているものをみかけたことはありませんか?

また、井戸水と水道水はどんな違いがあるのか疑問に思ったことはありませんか?

今回は、井戸水と水道水の違いと、家庭菜園での使い分けについて解説します。

目次

井戸水と水道水の違い(表)

水道水は、安全性が確保され、どこでも同じ品質の水が利用できます。一方、井戸水は、地域によって水質が異なり、自然な味が楽しめますが、水質検査が必要な場合もあります。

水道水と井戸水の詳しい特徴は以下の表にまとめました。

項目水道水井戸水
水源河川、湖沼、ダムなどの表面水、地下水地下水
処理浄水場でろ過、消毒などを行い、衛生基準を満たす処理が施される原則として、そのまま利用するため、水質管理が重要
供給方法水道管を通じ、各家庭に供給される井戸から汲み上げる
費用使用量に応じて料金が発生初期費用(井戸掘削など)と維持費がかかる
水質安定した水質が保たれる地域や季節によって水質が変動する可能性がある
メリット安定供給、衛生面で安心、配管工事不要無料、カルキ臭がない、災害時にも利用可能
デメリット料金がかかる、カルキ臭がある場合がある、水道管の破損による断水リスク水質管理が必須、初期費用がかかる、故障時の対応が必要
水道水と井戸水の違い

水道水について

水道とは

生活のために水を供給・処理する事業・施設のこと。
Wikipediaより引用)

私たちの生活におなじみの「水道」ですね!

水道水とは

おなじみの水道から蛇口をひねると出る水。

水道水は、川、湖、ダムの水など、主に地上面の水を利用しています。水道水は、塩素(カルキ)で殺菌・消毒処理がされているので、飲水をはじめのするすべての生活に利用できます。

家庭菜園で利用する場合でも、水やり、道具の水洗い、手洗い、飲水(衛生状況による)に使うことができます。井戸水よりも割高になるため、大量に水を使う場合は、水やりや道具の水洗いは井戸水で行うことをおすすめします。

水道水のメリット

安定した供給がされる

水道水は蛇口をひねればすぐに水が出てきます。日常で水道を使っていると、当たり前のことのように感じますが、井戸水とは違って、安定的に供給されることは水道水を使う上でのメリットになります。

衛生的に安全

浄水場での処理により、病原菌などが除去され、安全な水が供給されます。

工事をしなくても利用できる

すでに水道管が敷設されている地域であれば、特別な工事をせず、契約だけで使用できます。

水道水のデメリット

水道の利用料金がかかる

使用量に応じて料金が発生します。

カルキ臭(塩素のにおい)がする場合がある

消毒に塩素が使われるため、カルキ臭が気になる場合があります。

災害などで断水する可能性がある

地震や老朽化などにより、水道管が破損し、断水する可能性があります

井戸とは

地下の帯水層から地下水を汲み上げるために地層や岩石を人工的に掘削した採水施設を指す。
Wikipediaより引用)

井戸水とは


長い年月をかけて、土壌で自然ろ過されてできた水で、地下に存在する。

地下から地上の井戸へ、ポンプで汲み上げて利用。

そこから出てくる水を井戸水とよぶ。

井戸水は、殺菌・消毒処理はされていないため、飲み水や手洗いには向かない。

野菜の水やりや、道具の水洗いには利用できる。

井戸水のメリット

無料で利用できる

水道料金がかからないため、電気でくみ上げる場合を除いて無料で使用できます。

カルキ臭がない

塩素消毒を行わないため、カルキ臭が気になりません。

井戸水のデメリット

水質管理が必須

自ら水質検査を行い、安全性を確認する必要があります。

初期費用がかかる

井戸を掘削する費用やポンプなどの設備費用が必要です。

維持費や故障した場合に費用がかかる

ポンプの交換や井戸の清掃など、定期的なメンテナンスが必要です。また、故障した場合には、自分で修理するか、業者に依頼する必要があり、費用がかかります。

結論

  • 井戸水は、自然の力でろ過された水なので、野菜の水やりや、道具の水洗いに利用しても問題ない。
  • 手洗いや飲み水は、殺菌・消毒処理がされている水道水を利用する。

補足

井戸水で、収穫した野菜を洗っている人を見かけます。井戸水は、殺菌・消毒されていないので、生で食べる野菜は特に注意が必要です。加熱する野菜も、生で食べる野菜も、自宅に帰って水道水で洗うことをおすすめします。

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