市民農園で育てた野菜は自分で販売していいの?営利目的の野菜づくりについて解説

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ここ最近、副業ブームがきていますね。

趣味で家庭菜園をしている方は、「自分で育てた野菜は売れるのか?」と一度は考えたことはありませんか?

好きでやっていることで、お小遣い稼ぎができたらいいですよね!

そこで今回は、市民農園で収穫した野菜は個人で販売してよいのかについて解説します!

結論は、農林水産省によると市民農園で収穫できた作物のうち、家庭などで食べきれない分は個人で販売してもよいと記載されている。

しかし、販売を目的とした栽培を禁止している農園も存在するため、施設ごとに確認をすることが望ましい
 

目次

市民農園とは

市民農園とは
農家ではないの市民が、小さな畑で利益を目的とせずに野菜や果物、花などを栽培する活動のこと。
その活動のために、農家などから提供される畑や、農家の畑を地方自治体、農業協同組合、個人などが施設を整備して提供する農園のことをいう。

市民農園は、趣味や生きがいを目的とするもので、利益を得るために利用する施設ではありません。

育てた野菜は、自分や家族と食べたり、知り合いにおすそ分けすることが一般的です。

利益を目的として野菜づくりを行うのは、基本「農家」になります。

市民農園で栽培した野菜の販売に対する農林水産省の見解

農林水産省のホームページのQ&Aに記載されている内容を紹介します。

Q.収穫した農産物の販売について
A.市民農園で収穫した作物の販売については、自家消費量を超える分の農産物に関して認められています。
詳しくは市民農園の整備の推進に関する注意事項にてご確認ください「市民農園の整備の推進に関する注意事項」
※農林水産省のホームページより引用

つまり、農林水産省は市民農園で作った野菜のうち、食べきれない量の作物が収穫できた時は販売してもいいといています。

「市民農園の整備の促進に関する注意事項」の内容
市民農園を管理する上で、野菜を販売するために必要な法律の周知を行うことが管理者の負担になる場合は、地域の実情に応じ、貸付の条件に販売の制限をすることも考えられる
という記載がある。

つまり、野菜を販売するために必要な知識を周知することが難しい農園では、利用条件に販売の制限を設けることあるということです。

農林水産省による市民農園で栽培した野菜の販売についての注意点はまとめると以下の通りになります。

基本的に食べきれない量の野菜が収穫できたときに限り、個人が販売することを認められているが、農園側が利用者へ野菜を販売するために必要な知識を周知することが難しい場合は、農園の利用条件に販売の制限を設けることある

市民農園で栽培した野菜の販売を禁止している市民農園について(埼玉県のデータ)


埼玉県の移住情報サイトに掲載されている市民農園を全て調べました!

2024年2月時点で、埼玉県内で市民農園があるのは、市町村63か所のうち31か所でした。

※ちなみに、31か所の市町村は、入間市・小鹿野町・小川町・春日部市・加須市・川口市・川越市・久喜市・熊本市・さいたま市・坂戸市・狭山市・志木市・白岡市・鶴ヶ島市・ときがわ町・所沢市・滑川町・蓮田市・飯能市・東松山市・日高市・深谷市・富士見市・ふじみ市・本庄市・三郷市・皆野町・宮代町・吉川市・嵐山町です。

そのうち4か所の市民農園(小川町・白岡市・蓮田市・皆野町)営利販売は禁止となっています。

うち1か所(本庄市) 1件は余剰分(食べきれない分)は規定を守ったうえで販売を認めると記載がありました。

ただし、これは2024年2月時点のWeb上の情報です。実際に市民農園を借りる時は、各農園の利用規約をご確認ください。

埼玉県の移住サイトに掲載されている30か所の市町村の市民農園のうち、4か所は営利目的の販売を禁止しており、1か所は余剰分は規定を守ったうえで販売が認められている

【体験談】利用した市民農園の利用条件

私が利用した市民農園では、ホームページにも、利用規約の用紙にも、栽培した野菜の販売を禁止するという文言はありませんでした。

また、農園を借りる時にも、口頭で販売について言及されることはありませんでした。

私は、育てた野菜は夫と自分で食べて消費したのが基本で、夏場にバーベキューをする機会があったので、その時に差し入れでナスやいんげんをおすそ分けしました。

市民農園の利用者さんに野菜をいただいた時にお返しとして、自分が育てた野菜をお渡しすることもありました。

市民農園を利用しているひと夏で、「ナスだけでも計250本」収穫でしました。

ちなみに、ナスは6株育てました。

私たち夫婦は、割とよく食べる方なので、ナス250本を難なく消費してしまいました!

そんな大食い夫婦なので、育てた野菜を販売することはありませんでした

しかし、こんな大食いはそう多くないと思います。

そのため、どうしても食べきれない、消費しきれない量の野菜を収穫したときは、農園の利用規約を確認したり、不安であれば、農園スタッフへ野菜の販売は行ってよいか確認しましょう。

結論

  • 農林水産省によると市民農園で栽培した野菜は、自分で食べ切れる量を超えた場合は、販売してもよい。
  • 農園側が利用者へ野菜を販売するために必要な知識を周知することが難しい場合は、農園の利用条件に販売の制限を設けることある
  • 農園によっては、販売を目的とした栽培を禁止しているところもあるため、それぞれの農園のルールに従う必要がある。

基本は自分で食べきれる量の野菜を育てることが望ましいですが、思いがけず大収穫になったときは、おすそ分けや農園ごとの決まりごとを守ったうえで販売することができるということです。

補足

市民農園での野菜づくりは、基本的には趣味や生きがいを目的とします。

計画よりも、たくさん収穫できることもありますが、基本的には、自分や家族、友達などにおすそ分けし、
利益を目的とした市民農園の利用は控えましょう。

食べきれないことを過剰に心配して、1種類を1株ずつしか育てないと、野菜の株が病気などの影響を受けた時に収穫がゼロになってしまうこともあります。

野菜を育てる量は多すぎず少なすぎずを心がけましょう。

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