【ブロッコリー】家庭菜園の1年目の初心者が市民農園で野菜を育てた記録

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目次

この記事は家庭菜園1年目の初心者の体験の記録です

この記事でお伝えする内容は、家庭菜園1年目の初心者の私が実際に野菜づくりを行った時のことを書いています。

そのため、プロの農家さん家庭菜園のベテランさんが当たり前に行っていることをしていなかったり、1年目ならではの、勘違いや知識の足りなさを大いに感じる内容になっています。

それでも、おいしい野菜がたくさんできました。

何より、時間を忘れてしまうほどの家庭菜園という趣味に巡り合うことができました!

私は、市民農園のおかげで、野菜を育てる楽しさを知り、野菜を食べる健康的な生活を手に入れることもできました!

苦手であった一部の野菜も、今では好んで食べるようになるなど、おおげさかもしれませんが、人生や生活が大きく変わるきっかけをくれたのが「市民農園での野菜づくり」です。

この、野菜づくりの記録は、家庭菜園を始めたいけれど、一歩踏み出せない方の背中をそっと押すそんな記事になったらいいなと思います。

この記事では、実際に行ったことをもとに、良かった点、改善する点、本当はどうしたらよかったのかをお伝えします。

野菜の育て方は、あくまで一例として参考程度にご覧ください。

ブロッコリーの土づくり

ブロッコリーの前作はツルなしインゲンでした。

マメ科の植物は、チッソ固定といって空気中のチッソを体内に取り込み、栄養分として根に蓄える働きがあります。そのため、マメ科の植物を育てた後の土は肥沃度が増すと言われています。

枝豆やインゲンの根の小さなコブは何?根粒菌と窒素固定について解説

マメ科のツルなしインゲンの効果を期待して、今回はあえて、元肥や堆肥、肥料も入れずに、軽く耕すのみとしました。ただし、畑に生えていた雑草や野菜くずを畑の一角に穴を掘って埋めて堆肥づくりをしていたので、その堆肥と土を混ぜ合わせてブロッコリーに利用しました。

【雑草対策】次々生えてくる!家庭菜園での雑草対策と雑草の活用方法を解説!

こちらの記事で紹介している生ごみ堆肥の作り方は、野菜を育てている時に出る余分な枝葉など(残渣)でも代用できます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

家庭菜園で役立つ!畑で作れる環境にやさしい生ゴミ堆肥の作り方を解説

ブロッコリーの畝立て

・畝(うね)とは、畑で野菜などの作物を栽培するために、土を細長く盛り上げたもの。

畝立てに必要なもの

・クワ

実際に行った畝立ての手順

  • 畝の幅は60㎝とし、畝をつくるところにクワの角で土に印をつける。
    ※隣の畑や通路との間は、自分の足の長さほど(履いている長靴を目安にする)開けてめいいっぱい畑を使ってよいと教えてもらいました。
  • 通路は幅40~50㎝程度確保する。
  • 目印の内側に通路の土をクワで土を移動させる。
  • この作業を繰り返して10㎝程度の高さまで土を盛り上げる。
  • 盛り上げた土の表面をクワの側面でならす。
  • 小石や土のかたまりや虫が出てきたら取り除く。
  • 畝の側面をクワの平面や手を使って押し固める
  • 畝の完成!

畝立てについてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

【畝立て】畝の基本や役割と作り方について解説

ブロッコリーのマルチング

マルチングに必要なもの

・クワ
・マルチング資材

実際に行ったマルチングの手順(黒のビニールマルチ)

  • 畝の端から20㎝程度マルチシートを余分に出して、土をかけて固定する。
  • マルチシートを反対側の畝の端まで伸ばして、同様に畝より20㎝余分に残してビニールマルチを切る。
  • マルチシートになるべくしわがないよう、ピンと引っ張って土をかけて固定する。
  • 畝をまたぐように立ち、マルチシートの両サイドを足でピンと伸ばすように張りながら、両サイドにクワで土をかぶせて固定する。
  • 両サイドとも土で固定したら、マルチシートが浮かないように畝の周りを足で土を踏み固める。

マルチングについてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

初心者さんは迷ったら黒のビニールマルチを使おう!マルチングの種類と特徴を解説!

ブロッコリーの苗選び

・ブロッコリーの苗は、畑の近くにあるホームセンターで購入しました。
・自宅には苗を保管するスペースもないため、苗を植え付ける当日に購入し、そのまま畑へ直行しました。
・ブロッコリーの苗は1ポット100円程度でした。
・4ポット購入したので、合計400円でした。
・苗を購入するときは、ホームセンターで無料でもらえる浅い段ボールに入れて運ぶと便利です!購入する際は、ホームセンターのスタッフさんに聞いてみてください。

◎よい苗の悪い苗の特徴について下記を確認しながらホームセンターで苗を選びましょう。

【よい苗の特徴】

  • 葉は、緑色が濃く、厚みとつやがあり、葉焼けや虫食いがない
  • 茎は、太くしっかりしていて、倒れていないもの
  • 根は、白く適度にポットの底から根が出ている
  • 茎の葉と葉の間がつまったもの
  • 病害虫の被害がないもの

【悪い苗の特徴】

  • 茎の葉と葉の間が長くひょろひょろと伸びている→日照不足
  • ポットの底穴からぎっしり太く長い根が飛び出し、黄色っぽい色をしている→苗が老化している
  • 葉が落ちたり、黄色くなっている→植え付け後も根付きにくい

◎よい苗の選び方についてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

【苗の選び方】野菜づくりの基本!初心者でもうまく育てられる苗の選び方を解説!

ミニトマトの植え付け

【苗の植え付けに必要なもの】

  • ブロッコリーの苗
  • メジャー
  • マルチングに穴をあけるもの(今回はハサミを使用)
  • スコップ
  • ジョウロ
  • 支柱

【植え付けの手順】

  • ブロッコリーを植え付ける間隔に苗を置く:作物ごとに適した苗の間隔を調べておきます。今回は45㎝の株間をとりました。
  • マルチングに穴をあける:穴なしのマルチングの場合はハサミなどを使って、苗を植え付ける位置にハサミで直径10㎝程度の穴をあけます。マルチングに軽く切り込みを入れて、手で伸ばしながら穴を広げました。
  • 植え付け用の穴を掘る:マルチングに穴をあけた部分に深さ10㎝程度の穴を掘ります。スコップがあった方が便利ですが、ない場合は手で掘っても大丈夫です。
  • 穴に水を入れる:掘った穴にジョウロで水をたっぷり入れます。水がひくまで待ちます。
  • 苗を取り出す:苗を手に取り、苗の株元(土に近い部分)を片手でそっと持ちます。ポットを逆さにして、ポットの底穴を軽く指で押し、根鉢を傷めないようにポットから苗を取り出します。取り出した苗を先ほど掘った穴のに置きます。
  • 苗を植える:植え穴に入れた苗の株元が地表に来るように高さを調整します。

◎苗の植え付けについてはこちらに詳しくまとめているのでご覧ください。

【家庭菜園】失敗しないための野菜の苗の植え付けの方法とポイントを解説!

ブロッコリーの手入れ~収穫までの記録

2023年9月17日(植え付け0日目)

写真を撮り忘れましたが、ブロッコリーの苗を4つ購入し、植え付けを行いました。

ブロッコリーの苗は品種の記載がない苗でした。

2023年9月24日(植え付け7日目)

元気に生長しています。この時期はアオムシの被害が多いそうなので、虫よけネットを付けてみました。

2023年10月8日(植え付け21日目)

防虫ネットを付けていたにも関わらず、すべてのブロッコリーの株がアオムシに食べられています。ショックすぎる。

防虫ネットを張る前に、アオムシがいないか確認したつもりでしたが、おそらく葉の陰にアオムシが隠れていたか、卵があったのだと思われます。

虫は、防虫ネットのわずかな隙間からも入り込むと市民農園の利用者さんに教えてもらいました。防虫ネットの張り方も隙間だらけだったので、アオムシが隙間から入り込んだのかもしれません。

被害が大きかった1株のみ抜いて、新しい苗を購入しました。新しく購入した苗は、ブロッコリーよりも細長く、頂花蕾ができないタイプの「スティックセニョール」という品種を購入して植え付けました。

2023年10月15日(植え付け28日目)

防虫ネットを張る前に、アオムシがいないか1株1株確認し、隙間がないようにネットを張りなおしてみましたが、虫食いの被害は収まらず。

思い切って防虫ネットを外しました。

2023年11月9日(植え付け53日目)

気温も下がってきた影響もあるのか、防虫ネットを外した後の方が、アオムシの被害は少なくなり、ブロッコリーがすくすく生長するようになりました。

このままネットを付けずに育ててみます。

2023年12月5日(植え付け79日目)

ついに頂花蕾の収穫です!頂花蕾とは、ブロッコリーのてっぺんにできる一番大きな食べる部分のことです。

直径15㎝程度で収穫しました。頂花蕾を大きく育てすぎると、側花蕾の収穫量が減るということを聞いたことがあるので、気持ち早めの収穫としました。

頂花蕾の他には、側花蕾といって、枝の側面から小さい花蕾(食べる部分)ができます。(品種によって側花蕾ができないものもあります。)

側花蕾もできていたので、収穫しました。

一部のブロッコリーは頂花蕾に黄色っぽい点があり、模様のようになっています。この現象を「キャツアイ」という生理現象だそうです。温度の変化の影響で花蕾の生育スピードにばらつきが出て、生長の遅れた部分が黄色く残り宝石のキャッツアイ(猫の目)のようにみえることからこのような呼ばれ方をするそうです。

食べても問題ないので、おいしくいただきました!

2023年12月10日(植え付け84日目)

別のブロッコリーも頂花蕾の収穫です。

側花蕾もたくさんできています。この調子で側花蕾を収穫し続けたいので、化成肥料8-8-8を1株あたり一握りほど追肥しました。

2024年1月6日(植え付け111日目)

側花蕾が順調に収穫できています。

2024年1月31日(植え付け136日目)

寒さにも負けず、ブロッコリーは元気です。ビニールハウスなどの防寒対策は一切行っていません。

関東で育てているため、0℃以下になる日もあります。

2024年2月7日(植え付け143日目)

2月5日は久しぶりの大雪でした!その2日後に畑に足を運びましたが、雪はまだまだ残っています。

それでも野菜たちは元気!たくましいです!

雪の予報が出ていましたが、この時もビニールハウスなどの対策は特に行いませんでした。

2024年2月17日(植え付け153日目)

雪の後にブロッコリーの株が弱ってしまうかと思いましたが、変わらずでした。

しかし、側花蕾のサイズが全体的に小ぶりになってきました。

2024年2月26日(植え付け162日目)

こんな感じで小さいながらも側花蕾がたくさん収穫できます。2週間ごとにこの写真以上の量は収穫できます。

2024年3月4日(植え付け169日目)

まだブロッコリーは収穫できそうですが、私が引っ越すことになり、ブロッコリーの株を抜いて栽培を終えました。

ブロッコリーの収穫量

ブロッコリー3株とスティックセニョール1株を栽培しました。

ブロッコリー3株は15㎝前後の頂花蕾がそれぞれ1つずつ収穫ができて、側花蕾はスーパーの冷凍で販売されているようなサイズが、それぞれの株から30~50個程度収穫できました!

スティックセニョールも50本以上は収穫できました!

大満足の結果となりました!

ブロッコリーを育てた感想

ブロッコリーを育てて一番苦労したことはアオムシの被害です。

防虫ネットをしても、アオムシを取り除いても、次から次へと虫食いが発生した9月中旬~10月中旬までは本当に収穫できるのだろうかと不安になることが多かったです。

しかし、11月に入ると、寒さの影響で虫の活動も少なくなり、野菜が育てやすくなりました

寒いと野菜の生長自体はゆっくりになりますが、虫の被害が少ないことで、野菜の育てやすさは格段にアップするので、11月に入ってからの方が気楽に家庭菜園を楽しむことができました。

冬場は雑草もほとんど生長しないため、畑に行く頻度は2週間に1回程度に減ることもありましたが、そんな状態でも、ブロッコリーはすくすく生長してくれました。

秋口のアオムシの被害を除けば、育てやすい野菜だと感じました。

また、ブロッコリーは蒸してもおいしいですが、フリッターにしても甘みがましておいしかったです!

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