家庭菜園を始めるために、畑を借りようと思ったけれど、市民農園や貸し畑、シェア畑などどんな違いがあるのか疑問に思ったことはありませんか?
市民農園やシェア畑はそれぞれ特徴があり、向き不向きもあります。
初心者はどんな畑を借りたらいいのか不安。
市民農園とシェア畑のメリット・デメリットを踏まえて向き不向きを説明するよ!
市民農園とシェア畑の違い
市民農園とは
農家ではないの市民が、小さな畑で利益を目的とせずに野菜や果物、花などを栽培する活動のこと。
その活動のために、農家などから提供される畑や、農家の畑を地方自治体、農業協同組合、個人などが施設を整備して提供する農園のことをいう。
市民農園は、広い意味では農園を運営している団体に関係なく、市民が畑を借りて野菜づくりをする場所のことをいいます。
しかし、ネットや文献の情報では、市民農園の範囲があいまいであるのが現状です。
この記事では、市区町村が運営する農園を市民農園と、民間企業が運営する農園をシェア畑と呼ぶことにします。
市民農園とシェア畑の共通点
共通のメリット
- 新鮮な野菜を収穫できる: 自分で育てた野菜は、スーパーなどで売られている野菜よりも新鮮でおしいく感じます。
- 自然と触れ合える: 土いじりや植物の世話をすることで、自然と触れ合い、癒しになります。
- 達成感を得られる: 自分で育てた野菜を収穫できたときは、達成感や喜びを感じることができます。
- 地域の人との交流: 市民農園では、同じ趣味を持つ人と交流ができる場合があります。
- 食育になる: 子供と一緒に野菜を育てることで、食育にもつながります。
- 運動になる: 畑仕事は大変なこともありますが、適度な運動になります。
- 家計の節約になる: 上手く野菜を育てられれば、食費の節約ができるかもしれません。
共通のデメリット
- 費用がかかる: 市民農園の利用には、利用料や肥料代や道具代がかかります。
- 時間と手間がかかる: 野菜を育てるには、時間と手間がかかります。
- 知識が必要: 野菜を育てるには、栽培方法に関する知識が必要です。
- 天候に左右される: 天候によって、野菜の収穫量に影響がでます。
- 害虫被害: 害虫によって、野菜が被害を受けることがあります。
- 盗難: 市民農園では、まれに野菜が盗まれてしまうことがあります。
市民農園のメリット
- 利用料金が比較的安い。
- 入会金はなく年会利用料のみの支払いが基本。
- 苗や肥料を自分で用意するため、自由度が高い。
市民農園は利用料金が比較的安く、自由度が高い。
料金が安くて自由度が高い!
市民農園は中級者がおすすめだね!
市民農園のデメリット
- 水道やトイレなどの設備がない場合がある。
- 農具のレンタルがない場合は自分で買い揃える必要がある。
- 菜園アドバイザーがいないことが多く、基本は自力で栽培する。(中級者向きと言われることが多い。)
- 苗や肥料などは自分で用意する必要がある。
- 1年契約であることが多く、途中解約ができない。
設備や農具がない場合があり、指導員がいないため、自力で栽培する。
市民農園は料金が安いけれど、自力で栽培したり道具をそろえることが必要!
市民農園の利用料金の相場
埼玉県の市民農園の利用料金は、市町村によって異なります。
参考までに、埼玉県のいくつかの市町村の市民農園の利用料金の例をご紹介します。
さいたま市
- 区画の広さ: 10㎡
- 利用料金: 年額 10,000円
川越市
- 区画の広さ: 20㎡
- 利用料金: 年額 6,000円
越谷市
- 区画の広さ: 30㎡
- 利用料金: 年額 12,000円
上尾市
- 区画の広さ: 18㎡
- 利用料金: 年額 5,000円
草加市
- 区画の広さ: 20㎡
- 利用料金: 年額 7,000円
※料金や広さは変更している可能性があります。最新の情報は各市町村のホームページをご確認ください。
市民農園についての補足
市民農園によっては、菜園アドバイザーがいる農園もありますが、調べたところかなりレアでした。
菜園アドバイザーがいる場合は、野菜づくりの初心者さんでも安心ですが、市民農園は基本的に、自力で野菜を栽培します。
私が利用した市民農園では、農園のスタッフがいましたが、菜園アドバイザーとしているのではなく、草むしりや道具の手入れなどの施設の管理で常在している感じでした。
しかし、契約のときは1時間くらい時間を作ってくれて、野菜づくりの基本を教えていただきました。その時に学んだことはこちらの記事にまとめたのでご覧下さい。
また、私が利用した市民農園の利用者さんは優しい方が多く、時々アドバイスをしてくれました。
人間関係は、農園ごとに異なるため、基本的には自分で野菜を育てるという気持ちで市民農園を借りることがおすすめです。
シェア畑のメリット
- 水道やトイレなどの設備が充実している。
- 農具(ジョウロやクワなど)のレンタルがある。
- 菜園アドバイザーとよばれる指導員がいることが多いため、初心者でもアドバイスをもらいながら野菜の栽培ができる。
- 野菜づくりの失敗が少ない。
- 堆肥や肥料や苗も利用料金に含まれている。
- 手ぶらで気軽に家庭菜園を始めることができる。
- 定期的に講習会やイベントを開催している。
- オプションで野菜のお世話を依頼できるプランがある。
設備も充実していてサポートもついてる!
手ぶらで行けるなんて至れり尽くせりだね!
家庭菜園の初心者でも安心して野菜づくりを楽しめそう!
シェア畑のデメリット
- 入会金が必要。
- 利用料金はやや高めに設定されてる。
- 途中解約できないことがある。
- 苗や肥料などを選ぶ自由度が低い。
利用料金が高めに設定されている。
シェア畑の利用料金の相場
シェア畑の利用料金は、場所や区画の広さによって異なります。
参考までに、東京23区内のシェア畑の月額利用料金の例をいくつかご紹介します。
- シェア畑 目黒本町: 3㎡ 14,000円
- シェア畑 三軒茶屋: 3㎡ 13,900円
- シェア畑 駒沢: 6㎡ 13,400円、8㎡ 14,900円
- シェア畑 久我山駅前: 3㎡ 9,300円、6㎡ 12,400円
- シェア畑 葛飾柴又: 3㎡ 8,900円、4.8㎡ 11,900円
上記以外にも、入会金がかかります。
※料金や広さは変更している可能性があります。最新の情報はホームページをご確認ください。
シェア畑についての補足
シェア畑は利用料金が高いことはデメリットですが、サービスの内容が充実しており、安心や手軽さを求める方とくに特におすすめです。
1年目にシェア畑で野菜づくりをしてみて、自分の力で野菜を育てられそうだと感じたら、2年目は市民農園での野菜づくりにチャレンジすることもひとつの手段です。
しかし、市民農園は、人気がかなり高く、地域によっては抽選になることもあります。借りる期間は3月や4月でも、応募は1月に行っている農園も少なくないので、シェア畑から、市民農園の切り替える場合は、応募期間を確認しておくようにしましょう。
また、シェア畑も契約期間があるため、事前に確認し、計画を立てておくことをおすすめします。